いつの時代にも、若くして才能を見出されて「いずれはサッカー日本代表の中核を担う」と期待される逸材は存在する。だが、実際に国を背負って立つ存在になる選手はほんの一握りであり、大抵は“出世コース”から外れてしまう。今回は、高い期待値がありながらも代表の中心選手になれなかった逸材10人を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
FW:田川亨介(たがわ・きょうすけ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年2月11日
所属クラブ:鹿島アントラーズ
2025リーグ戦成績:20試合3得点0アシスト
50mを6秒で走るスピードとセットプレーの強さが武器の田川亨介は、本来であれば日本代表のポジション争いに割って入ってもおかしくないほどの才能の持ち主だった。
欧州初挑戦の地、ポルトガルで継続的に活躍できていれば、また違った形の未来が待っていたのかもしれない。
サガン鳥栖ユースで育成を受けた田川は、2種登録選手の期間を経て2017シーズンからトップチームに正式昇格を果たした。
2019シーズン以降はプレーの場をFC東京に移し、持ち味の速さと強さに加え、サイドハーフやシャドーでもプレーできる戦術的柔軟性でチームに貢献した。
田川にとって転機となったのは、2022年1月のサンタ・クララ加入だ。
プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)に所属するクラブにローン移籍で加わると、シーズン途中の加入ながらリーグ戦12試合で5得点をマークする。
だが、翌2022/23シーズンは好調な流れが突如として止まり、27試合でわずか2得点。クラブも2部に降格してしまい、田川はローン移籍期間満了に伴いFC東京に一度復帰することになった。
日本復帰直後の2023年8月にはハーツに完全移籍したものの、田川はここでもインパクトを残すことができなかった。
リーグ戦では11試合でノーゴール。上位6チームが戦うポストスプリットでは3試合2得点と一瞬の輝きを放ったが、クラブ残留を勝ち取るには十分なアピールではなかった。
2025シーズンからプレーする鹿島アントラーズでの成績を鑑みても、田川が2019年12月の初選出以降遠ざかっている日本代表へと復帰する見込みは立っていない。