日本女子サッカープロサッカーの最高峰・WEリーグが開幕してから今季で5年目。2024/25シーズンは公式戦総入場者数が過去最多の33万人越えを記録し、同リーグが主催するクラシエカップ・決勝戦に至っては2万1,524人を動員した。今回は、成長著しいWEリーグの平均観客数に着目し、動員が多かったクラブをランキング形式で紹介する。※データの参照元はWE LEAGUE Data Site[2/5ページ]
9位:マイナビ仙台レディース

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦平均動員数:1,248人
前年度:1,903人(-34.47%)
今回のランキングでトップ10にすべり込んだものの、動員鈍化が気がかりなのがマイナビ仙台レディースだ。
2024/25シーズンは前年比でリーグ平均動員数を大きく減らしており、-34.47%は今回のランキングで最大の下げ幅である。
昨年12月から今年6月まで本拠地のユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)の大規模改修工事が実施されたことから、ホームゲーム5試合をセイホクパーク石巻フットボール場で実施したことが主な理由だ。
しかし、同じくユアスタで行われた2023/24シーズンのWEリーグ第2節・INAC神戸レオネッサ戦では5,306人を動員し、この観客数は今もなおクラブ最多記録である。
宮城県民が無料招待されたことが理由として大きいが、以降大きな成果をあげられていないのはやや気がかりだ。
その上、マイナビ仙台はこの試合を0-3で落としており、勝負どころで完敗を喫してしまったことも手痛い。
だがポジティブな点もある。昨季はリーグ最下位に沈んだものの、今シーズンの平均動員は第8節終了時点で1,662人まで戻している。
INAC神戸やアルビレックスレディースといった集客を期待できる相手をまだ残しているから、これからのホームゲームにもある程度の動員を見込めるだろう。
懸念は、WEリーグ発足以降、一度も4桁台に観客数を乗せられていない日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦だ。
10月18日のゲームでどれだけ集客面で踏ん張れるかは、マイナビ仙台の運営を考える上で大きなポイントになりそうだ。