日本女子サッカープロサッカーの最高峰・WEリーグが開幕してから今季で5年目。2024/25シーズンは公式戦総入場者数が過去最多の33万人越えを記録し、同リーグが主催するクラシエカップ・決勝戦に至っては2万1,524人を動員した。今回は、成長著しいWEリーグの平均観客数に着目し、動員が多かったクラブをランキング形式で紹介する。※データの参照元はWE LEAGUE Data Site[3/5ページ]
8位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦平均動員数:1,515人
前年度: 1,358人(+11.56%)
WEリーグ屈指の名門、日テレ・東京ヴェルディベレーザが今回のランキングで8位に入った。
前年比11.56%は大きな増加率だが、前身のなでしこリーグで2015~2019シーズンまで5連覇を成し遂げ、WEリーグ発足から一度も3位以下に順位を落としたことがないチームの動員としては、ホーム平均1,515人はやや寂しい数字である。
増加の要因としてはシンプルに成績と見られる。
なでしこリーグで猛威を振るった同クラブだが、意外にもWEリーグ制覇は2024/25シーズンまで待たなければならなかった。
悲願の初優勝を成し遂げた昨シーズン、戴冠決定は最終節までもつれ、ホームにジェフ千葉レディースを迎えた一戦で歓喜の瞬間を味わった。
3-0で相手を下すと、勝ち点で並ぶINAC神戸レオネッサを得失点差で上回った。
最高の結果でシーズンを終えたが、やはり動員が気になるところだ。
極めて重要な意味を持つジェフ千葉レディース戦の観客数は1,518人。平均をわずかに上回る規模で、優勝した年でありながら3回も入場者数3桁台を記録している。
本拠地「味の素フィールド西が丘」は都営地下鉄三田線・本蓮沼駅から徒歩約10分の位置にあり、都心からのアクセスも悪くはない。
クラブ側も集客への努力を怠っておらず、スタジアムDゲート付近で行われる「ベレーザ酒場」など、ユニークなイベントが度々開催されている。
10月4日に行われるサンフレッチェ広島レジーナ戦では菅野奏音と小林里歌子のコラボフードも販売され、飲食方面での魅力もアピール中だ。
それらの尽力が実ったときが、いよいよ本当の名門が誕生するときなのかもしれない。チャンピオンチームが“見つけられる日”を待っている。