日本女子サッカープロサッカーの最高峰・WEリーグが開幕してから今季で5年目。2024/25シーズンは公式戦総入場者数が過去最多の33万人越えを記録し、同リーグが主催するクラシエカップ・決勝戦に至っては2万1,524人を動員した。今回は、成長著しいWEリーグの平均観客数に着目し、動員が多かったクラブをランキング形式で紹介する。※データの参照元はWE LEAGUE Data Site[4/5ページ]
7位:アルビレックス新潟レディース

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦平均動員数:1,524人
前年度:1,762人(-13.5%)
2024/25シーズンのWEリーグを4位で終えたアルビレックス新潟レディースが、今回のランキングで7位に入った。
リーグ発足から8位、10位、4位、4位と進んできた同クラブは、その成績と対応するように集客面でも努力を重ねている。
下位に沈んだ2021/22、2022/23シーズンはホームゲーム平均動員3桁に留まったが、翌年に4桁台に乗せた。
課題は、成績がほぼ横ばいだった2024/25シーズンに動員規模を落としていること。
ホーム開幕戦にあたるリーグ第2節(対セレッソ大阪ヤンマーレディース)を、市街地から遠く離れた十日町市当間多目的グラウンドで開催したことが大きな要因だが、他のカードで挽回することもできなかった。
また、2023/24シーズンに観客数が大きく増加した理由として、元なでしこジャパンのスター選手にして女子サッカー界のレジェンド・川澄奈穂美の存在があげられる。
彼女が2023年夏に加入すると、ホームゲーム1試合あたりの動員数が向上。同シーズンのリーグ第2節(対ノジマステラ神奈川相模原)には2,114人が詰めかけており、ホーム開幕戦としては現在も最多記録である。
川澄の凄みは、40歳を迎えた今季であってもレギュラーとして体を張っているところだ。
リーグ戦第8節終了時点で出場時間586分は上から7番目の稼働率である。第7節・C大阪L戦では左からのクロスに頭から飛び込んでゴールをあげた。
今季の平均動員はここまで平均1,392人とやや物足りない印象を受けるが、デンカビッグスワンスタジアムに比べて僻地にある新発田市五十公野公園陸上競技場で行われたC大阪L戦にも1,163人を集めている。
INAC神戸レオネッサやサンフレッチェ広島レジーナ戦など、ある程度集客を期待できる好カードもまだ残されており、昨季の平均を上回る可能性も十分に見込めるだろう。