日本女子サッカープロサッカーの最高峰・WEリーグが開幕してから今季で5年目。2024/25シーズンは公式戦総入場者数が過去最多の33万人越えを記録し、同リーグが主催するクラシエカップ・決勝戦に至っては2万1,524人を動員した。今回は、成長著しいWEリーグの平均観客数に着目し、動員が多かったクラブをランキング形式で紹介する。※データの参照元はWE LEAGUE Data Site[2/5ページ]
4位:三菱重工浦和レッズレディース

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦平均動員数:2,435人
前年度:2,447人(-0.49%)
国内屈指のファンベースを誇る浦和レッズだが、女子チームもまた日本有数の規模だ。
2024/25シーズンの平均動員数2,435人は、WEリーグ全体で上から4番目である。
ただし、この数字を大きいと感じるかどうかは意見が分かれるかもしれない。
まだリーグ発足から4年しか経っていないとはいえ、三菱重工浦和レッズレディースは最多優勝チームかつ唯一の連覇経験クラブ。
連覇を成し遂げた2022/23、2023/24シーズンではホームゲーム平均動員が2,380人から2,447人に伸びたが、成長速度がやや愚鈍に見える人もいるかもしれない。
3位に終わった2024/25シーズンは2,435人とほぼ横ばいだったことから、固定客も多いとも解釈できそうだ。
同シーズンは最終盤まで優勝争いがもつれたこともあって、そこに絡んだ浦和Lも注目度が高かった。
加えて、リーグ第20節・アルビレックス新潟レディース戦がゴールデンウィーク中に行われたこと、一部無料招待券も配られたことにより、浦和駒場スタジアムで行われた同試合に4,787人が訪れた。
このゲーム以外にも来場者4000人を超えた試合が2025年9月29日までにリーグ戦だけで5回あり、スタジアムがビッグマッチ然とした雰囲気に包まれることが度々ある。
それはまさに浦和が培ってきたフットボールカルチャーであり、男女ともにチームの強みだろう。
第8節まで終えた今季は勝ち点「17」で暫定3位。堅調に上位争いに食い込んでおり、ホームゲーム平均動員は昨季を超える2,626人だ。
リーグ制覇への期待と共に、ファンベース拡大にもポジティブな展望が可能かもしれない。