世界屈指のビッグクラブであるアーセナルは、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。大概の移籍金は一般的に言えば大金と言える金額なのだが、ネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」と疑問が残る選手がいるのも事実だ。今回は、アーセナルの歴代売却額ランキングを紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。
5位:エミール・スミス・ロウ(イングランド代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日
移籍先:フラム
移籍金:3180万ユーロ(約54.1億円)
5位には、2024年夏にフラムへ完全移籍したエミール・スミス・ロウがランクインした。
ウナイ・エメリがアーセナルの監督に就任した2018/19シーズンから台頭したスミス・ロウは、ライプツィヒやハダースフィールドへのローン移籍を経て2020年夏にトップチームに復帰した。
10代から注目を集めていた選手ではあるが、怪我の多さがネックであり、2020/21シーズンも序盤戦を欠場している。
その間にアーセナルは全く勝つことができず、第14節終了時点では7戦未勝利の15位に沈んでいたことからミケル・アルテタ監督の解任論も出ていた。
この危機的な状況で救世主となったのがスミス・ロウだった。
第15節チェルシー戦にて、それまでの[3-4-3]からシステムを[4-2-3-1]に変更し、トップ下に同選手が入ると中盤の潤滑油として機能。7戦未勝利から7戦無敗へと、チームはわかりやすく好転した。
2021/22シーズンからは背番号10を背負い、同シーズンはプレミアリーグで2桁ゴールを記録。ところが、それ以降のシーズンは度重なる怪我に悩まされて序列を大きく落とした。
アーセナルでの最後のゴールは2022年4月のチェルシー戦と2年以上も得点から遠ざかり、2024年夏にフラムへの完全移籍が決定。3180万ユーロ(約54.1億円)の移籍金で放出となった。
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