10月の国際親善試合(パラグアイ戦、ブラジル戦)に臨むサッカー日本代表の最新メンバーが2日に発表される。FIFAワールドカップ26開催まで残り1年となり、競争もより激しくなるだろう。その中で、果たして誰が選ばれるのか。今回は、10月シリーズの日本代表に推薦したい5人を紹介する。[4/5ページ]
DF:植田直通(うえだ・なおみち)

【写真:Getty Images】
生年月日:1994年10月24日
所属先:鹿島アントラーズ
2025リーグ戦成績:32試合2得点5アシスト
森保ジャパンのセンターバック(CB)陣に負傷者が相次いでいることを踏まえれば、信頼できる守備者の確保は必要だろう。
経験がものを言うポジションであるため、ここでは代表歴がありキャリアの円熟期を迎えている植田直通を推薦したい。
ヴァヒド・ハリルホジッチ監督(当時)によって代表チームに招集された植田は、EAFF E-1サッカー選手権2017の中国代表戦で代表デビューを飾る。
2018 FIFAワールドカップのメンバーにも選出されると、本大会では出場こそなかったものの、チームを盛り立ててベスト16進出を陰から支えた。
所属クラブの鹿島アントラーズでは、不動のCBとして抜群の存在感を放っている。2025シーズンの出来は特に素晴らしく、ここまで明治安田J1リーグで32試合に出場している。
DFながら2得点5アシストをマークし、相手ゴール前でも仕事ができることをあらためて証明してみせた。2016シーズン以来となるJ1制覇も見えてきた首位・鹿島の躍動は、植田の存在なくして語れない。
冨安健洋、伊藤洋輝、町田浩樹といった一線級のCBを怪我で欠く森保ジャパンに必要なのは、豊富な経験と勝者のメンタリティを備えた選手ではないだろうか。
“常勝鹿島”の復活を支え、ワールドカップの空気をも知る植田は、そのどちらの要素も併せ持つ貴重な人材だと言える。
30歳となった植田が代表チームに還元できるものは多い。