かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[1/5ページ]
10位:菅原由勢(すがわら・ゆきなり)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年6月28日
推定年俸:235万ユーロ(約3億9950万円)
所属クラブ:ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:4試合0ゴール1アシスト
菅原由勢は、ドイツのブレーメンで推定235万ユーロ(約3億9950万円)の年俸を受け取っており、このランキングで10位となっている。
菅原は2019年、19歳で名古屋グランパスからオランダのAZアルクマールに移籍し、欧州初挑戦を果たした。
当初の年俸は18万ユーロ(約3060万円)とされるが、レギュラーとして活躍を重ね、2024年夏にはイングランドのサウサンプトンへと移籍。年俸は241万ユーロ(約4億970万円)に大幅増となった。
しかし、サウサンプトンではチームそのものの不振も相まって、苦戦が続いた。
菅原はリーグ戦30試合に出場したものの、終盤戦はベンチ外になることも増え、チームが2部に降格したことも影響し、この夏にドイツへ渡っている。
サウサンプトンからレンタルでの移籍となり、年俸水準は維持されている模様だ。
ブレーメンでは、すぐに右サイドバックのレギュラーポジションをつかみ、チーム内で3位の高額年俸にふさわしい力があることを示そうとしている。
第3節ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦でアシストを記録したあとには、ホルスト・シュテッフェン監督が「まるでずっとここにいたかのようにプレーしている」と適応力の高さを称える言葉を残しており、好印象を与えている。
サッカー日本代表の常連である菅原だが、現在採用している攻撃的な3バックでは本職がなく、厳しい立場と言える。
新天地でのアピールを通じて、FIFAワールドカップ(W杯)本大会のメンバー入りを目指す。