かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[5/5ページ]
6位:伊藤洋輝(いとう・ひろき)

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年2月15日
推定年俸:377万ユーロ(約6億4090万円)
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:出場なし
伊藤洋輝は、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンで推定377万ユーロ(約6億4090万円)の年俸を受け取っており、日本人選手としては欧州5大リーグで6位の高給取りとなっている。
伊藤は2021年、当時J2だったジュビロ磐田からドイツのシュトゥットガルトに加入し、守備の主力として台頭した。
2023年の契約更新で年俸は250万ユーロ(約4億2500万円)に上昇し、高い評価を受けた。
2024年夏には、その実力を買われてバイエルンに加入。年俸377万ユーロは、チーム内では決して高額ではないものの、移籍金は2350万ユーロ(約39億9500万円)だった。
しかし、バイエルン加入後は試練が続いている。プレシーズンに右足中足骨を骨折して長期離脱を強いられ、公式戦デビューは2025年2月にずれ込んだ。
3月には同じ箇所を骨折して再離脱となると、今シーズンもまだピッチに立っていない。
9月24日時点でドイツメディア『Bild』が報じたところによれば、伊藤のリハビリは順調で、11月中の復帰を目指しているという。
ただし、同じ箇所の負傷を繰り返しているため、復帰に向けては慎重な対応が求められる。
高額の移籍金と年俸に見合う貢献がまだできていない現状は、クラブにとっても痛手となっている。
来年のFIFAワールドカップ(W杯)に間に合わせるためにも、伊藤は今シーズンこそ完全復活し、自身の価値を改めて証明したいと考えていることだろう。
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