これまでに数多くの有望な選手を獲得してきたバルセロナだが、そのすべてが成功しているわけではない。高額な移籍金を払って、あるいは高い期待値をもって獲得したものの、満足に活躍できないままチームを去ったものもいる。その中でも、期待と結果が最もかけ離れた選手は誰だったのか。期待に応えることのできなかった選手をランキング形式で紹介する。※移籍金などのデータは『transfermarkt』を参照
1位:フィリペ・コウチーニョ(元ブラジル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1992年6月12日
移籍金:1億3500万ユーロ(約216億円)
在籍期間:2018年冬~2022年夏
クラブ通算成績:106試合25得点14アシスト
バルセロナがクラブ史上最高額となる1億3500万ユーロ(約216億円)の移籍金で獲得したフィリペ・コウチーニョは、クラブの歴史において最も期待を裏切った選手と言って良いだろう。
リバプールで活躍していたブラジル人MFを獲得した経緯の1つが、2017年夏のネイマールの売却だ。
MSN(メッシ、スアレス、ネイマール)トリオを形成していたアタッカーをパリ・サンジェルマンに世界史上最高額の2億2200万ユーロ(約264億円)で売却しており、その後釜としてコウチーニョに白羽の矢が立った。
しかし、バルセロナでは主人公になることができず。2017/18シーズンの後半戦は公式戦22試合9得点7アシストとまずまずの結果を記録したが、この時の活躍がピークで、徐々にパフォーマンスが低下した。
2018/19シーズンはリーグ戦34試合で5得点2アシストと、数字を残すことが必須のバルセロナのアタッカーとしては失格とも言える結果に終わった。
徐々にサポーターとの対立関係が表面化し、メンタル面でも問題を抱えるように。主力候補から一転して放出候補となった。
加入から1年半後の2019年夏にはバイエルン・ミュンヘンにローン移籍で放出。その後、一度バルセロナに復帰を果たしたが、主力になることはなかった。
2022夏にアストン・ヴィラが半年間のローン移籍の期間を経て、2000万ユーロ(約32億円)の移籍金を支払って完全移籍に移行。
この時にバルセロナは転売条項として50%のセルオンを入れていたが、結果的に2025年夏にフリーでヴァスコ・ダ・ガマに移籍したことで、将来的な収入も得ることができなかった。
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