かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[2/5ページ]
14位:浅野拓磨(あさの・たくま)
生年月日:1994年11月10日
推定年俸:146万ユーロ(約2億4820万円)
所属クラブ:マジョルカ(スペイン)
25/26リーグ戦成績:5試合1ゴール0アシスト
浅野拓磨は、スペインのマジョルカで推定146万ユーロ(約2億4820万円)の年俸を受け取っている。
浅野は2016年にサンフレッチェ広島からイングランドの名門アーセナルに移籍。その後、レンタルでドイツのクラブを転々とした。この間の年俸は120万ユーロ(約2億400円)程度だったとされる。
2019年にセルビアのパルチザンに完全移籍し、ここではゴールを量産した。しかし、2021年にクラブの給料未払い問題に巻き込まれ、契約を解除する事態になった。
2022年、キャリアの再出発の舞台としてドイツのボーフムに加入。当時の年俸は45万ユーロ(約7650万円)で、キャリア初期に比べると大幅に下がったが、クラブを降格の危機から救うゴールを決めるなど、要所で結果を残した。
そして2024年夏、マジョルカに移籍し、ラ・リーガ初挑戦を迎えた。初年度は負傷による離脱もあってリーグ戦21試合の出場にとどまったが、主にウイングとして起用され、一定の存在感を示した。
2025/26シーズンはさらに期待が高まっていたようで、リーグ戦第7節までに4度の先発を含む5試合に出場。第7節のアラベス戦では、待望の今シーズン初得点も記録し、チームの初白星に貢献した。
だが、この試合で浅野は左ハムストリングを負傷。地元メディアは、4〜6週間の離脱になる見込みと伝えている。
浅野は2024年9月を最後に、サッカー日本代表に招集されていない。FIFAワールドカップ(W杯)に向けて、クラブでアピールしたい時期だが、またしてもケガで一時停止を強いられることになった。
