かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[3/5ページ]
13位:田中碧(たなか・あお)
生年月日:1998年9月10日
推定年俸:151万ユーロ(約2億5633万円)
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド(イングランド)
25/26リーグ戦成績:4試合0ゴール0アシスト
田中碧は、リーズ・ユナイテッド(イングランド)で推定151万ユーロ(約2億5633万円)の年俸を受け取っており、13位にランクインした。
2021年6月に川崎フロンターレからドイツ2部のデュッセルドルフに加入して経験を積み、2024年夏にリーズへ移籍。2024/25シーズンは主にボランチとしてイングランド2部で43試合に出場してクラブのプレミアリーグ昇格に貢献した。
移籍ではなく、クラブの昇格という形でプレミアリーグへの挑戦権をつかんだが、現在は“1部の壁”にぶつかっている印象を受ける。
ここまでリーグ戦で4試合に出場しているが、先発は開幕からの2試合のみで、直近2試合はいずれも終盤からの途中出場だった。
第6節ボーンマス戦は、終盤に投入され、同点弾につながるFKを献上する場面もあった。
リーズは今夏、昇格に伴って、大きな戦力補強を行った。ニューカッスルから加入したショーン・ロングスタッフもその1人で、彼はボーンマス戦で1ゴール1アシストと存在感を示している。
田中の年俸は、2024/25シーズンのリーズで中位だったが、今シーズンはチーム平均が258万ユーロ(約4億3860万円)まで上昇し、田中は下位になった。
ドミニク・キャルバート=ルーウィンが603万ユーロ(約10億2510万円)、前述のロングスタッフが482万ユーロ(約8億1940万円)と、高額年俸で新戦力を迎えた形だ。
プレミア昇格の立役者として信頼を得てきた田中だが、今はプレミアリーグという舞台で真価を証明する重要な時期を迎えている。
