かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[4/5ページ]
12位:高井幸大(たかい・こうた)
生年月日:2004年9月5日
推定年俸:151万ユーロ(約2億5633万円)
所属クラブ:トッテナム・ホットスパー(イングランド)
25/26リーグ戦成績:出場なし
2025年夏に川崎フロンターレからイングランドのトッテナム・ホットスパーへ移籍した高井幸大は、推定年俸151万ユーロ(約2億5633万円)で、欧州5大リーグに所属する日本人選手の中で12位にランクインした。
192cmの長身ながら俊敏性に優れ、ビルドアップの精度にも定評がある高井は、将来を嘱望される若手DFの一人。欧州5大リーグでプレーする日本人選手としては最年少の21歳である。
高井は、開幕前に足底腱膜を負傷し、まだ公式戦デビューを果たしていないが、9月23日にはトーマス・フランク監督が全体練習に合流したことを明かしていた。
近年、Jリーグから欧州への移籍は一般化してきたが、初年度から欧州トップクラブに挑むケースは少ない。
冨安健洋であっても、シント=トロイデンで推定年俸10万ユーロ(約1700万円)という“下積み”を経てボローニャ、アーセナルと段階的にステップアップしてきた。
トッテナムは2024/25シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制した欧州屈指の名門であり、高井の獲得には移籍金580万ユーロ(約9億8600万円)を投じた。この金額はJリーグからの海外移籍としては史上最高額とされている。
この取引は、高井個人にとって大きな挑戦であると同時に、Jリーグのクラブにとっても今後の移籍交渉で好条件を引き出す先例となり得る。
