かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[3/3ページ]
16位:佐野海舟(さの・かいしゅう)
生年月日:2000年12月30日
推定年俸:85万ユーロ(約1億4550万円)
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:5試合1ゴール2アシスト
佐野海舟は、ドイツ・ブンデスリーガのマインツで推定85万ユーロ(約1億4550万円)の年俸を受け取っており、欧州5大リーグに所属する日本人選手の中で16位にランクインしている。
昨年夏に鹿島アントラーズからマインツに加入した佐野は、ブンデスリーガ1年目から大活躍。ダブルボランチの一角を担い、豊富な運動量とボール奪取力で中盤を支えた。
マインツの平均年俸は約130万ユーロ(約2億2100万円)。獲得に移籍金250万ユーロ(約4億2500万円)を要したことを加味しても、佐野はコストパフォーマンスに優れているといえる。
ドイツ2年目の今シーズンは、さらに一皮むけつつある印象を受ける。
第4節アウクスブルク戦で1ゴール2アシストを記録し、4−1の勝利に貢献。ドイツ紙『キッカー』はこの活躍を高く評価し、佐野をブンデス第4節のベストイレブンに選出。「あらゆる面で圧倒的だった」と称賛した。
佐野は昨シーズンから高い評価を受けてはいたものの、ゴールもアシストも記録していなかった。
しかし、今夏の移籍市場で2024/25シーズンにリーグ戦18ゴールを挙げたヨナタン・ブルカルトが移籍したこともあり、佐野はより前線への関与が求められている。
契約は2028年まで残っているが、そのパフォーマンスからすでに複数のビッグクラブが関心を寄せているとされ、マインツとしても早期の契約延長を視野に入れているだろう。
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