クリスタル・パレスを変えたグラスナーの監督就任
「最も重要なのは成功だ。“試合に勝つこと”。ピッチ上では、選手たちが力を合わせれば、成功する最大のチャンスがあると確信している」
2024年2月の監督就任会見で勝利への熱量の高さを明かしたグラスナーの下で、クリスタル・パレスは”残留”から“上位争い”へとチームの目標が変わっていく。
オーストリア人指揮官は、就任会見でも自らのやり方がチームに浸透するのには時間がかかると明かしていた。実際に2021/22シーズンから指揮を執ったフランクフルトでは、開幕から公式戦9試合目にして初勝利を掴んでいる。
ただ、苦しいスタートを余儀なくされた中でもUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制する成功のシーズンを駆け抜けた。
これこそグラスナーの真骨頂である。最初の適応にこそ時間がかかるが、チームに彼の戦術が馴染み、最適解を見つけてからの強さは本物。徐々に調子を上げてピークを最後に持ってくることができるのが彼の手腕だ。
クリスタル・パレスでも同じような形で結果に表れた。