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コラム 2か月前

「普通の選手を良い選手に…」クリスタル・パレスは、なぜこれほど強いのか。グラスナー監督の元、何が大きく変わった?【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

長期的な視点での不安要素

 今年3月にエゼ(現アーセナル)やミカエル・オリーズ(現バイエルン・ミュンヘン)、ウォートンらの獲得に関わったことで知られるドギー・フリードマンがスポーツ・ディレクター(SD)を退任した影響は計り知れず、今夏の移籍市場では後手を踏み続けた。

 8月29日に獲得が決まったジェレミー・ピノが最初の即戦力級の獲得であり、契約が残り1年に迫るグエイも代役を確保できなかったことで結果的に残留となった。

 また、チームに変革をもたらしたグラスナーとの契約も、本稿執筆時点では今季までとなっている。

 オーストリア人指揮官にはヴォルフスブルクとフランクフルト時代にフロントとの摩擦で短期政権に終わった過去があり、今夏もグエイの去就を巡ってひと悶着あったと報じられている。

 今季のクリスタル・パレスはクラブ史上初めてCL出場権を獲得するチャンスがある一方で、監督の去就次第では積み上げたものが一気に崩れるリスクもある。ある1つの目標に向かって上手く物事が進んでいるように見えると同時に正念場でもあるのだ。

 こうした長期的な視点における不安要素を、新SDに就任する可能性が高い前ウルブスのマット・ホッブスが払拭することができるのか。新体制となったフロントの手腕がクラブの数年先の未来を占うだろう。

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【了】

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