代表チームに名を連ねるということは、ごく一握りの選手に与えられた特権である。各選手は所属クラブでの活躍が評価されて代表に招集されるが、なかにはクラブで素晴らしい成績を収めているにも関わらず、不思議と縁がない選手も存在する。今回は、所属チームで活躍しながらサッカー日本代表にほとんど(もしくは全く)呼ばれなかった選手を10人ピックアップする。※データは『Transfermarkt』を参照。キャップ数はA代表のみ。[1/5ページ]
DF:西大伍(にし・だいご)
生年月日:1987年8月28日
主な所属クラブ:コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)、鹿島アントラーズ
代表キャップ:2試合0得点0アシスト
西大伍は、コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)や鹿島アントラーズなどで攻撃の起点にもなれる技巧派サイドバックとして活躍。特に、鹿島時代は2016シーズンの国内二冠を筆頭に数多くのタイトルを獲得した。
だが、サッカー日本代表ではキャップ数「2」にとどまるなど、ほとんどプレーの機会がなかった。
鹿島は名良橋晃や内田篤人といった優秀な右SBを日本代表に送り込んできた。
えんじ色のユニフォームを身に纏って公式戦通算309試合(15ゴール31アシスト)に出場した西もその系譜に名を連ねてもおかしくないのだが、なぜか日本代表には縁がなかった。
西を日本代表に招集したのはアルベルト・ザッケローニだった。
2010年12月、同選手は翌年に控えるAFCアジアカップ2011予備登録メンバーに選出されると、2011年6月1日に行われたキリンカップのペルー代表戦で国際Aマッチ初出場。
3-4-3システムの右ミッドフィルダーとして先発出場し、前半のみでベンチに下がっている。
ただ、西は代表監督から見過ごされ続けたわけではない。
ハビエル・アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチ、森保一各体制で招集を受けており、歴代指揮官から能力を高く買われていたのは間違いない。
なお、2019年3月26日のボリビア代表戦は前回出場してから2855日ぶりの代表戦出場となり、Jリーグ発足後最長ブランク記録となった。
38歳になった現在、西はいわてグルージャ盛岡の選手として日本フットボールリーグ(JFL)を舞台に現役を続けている。
