欧州では2025/26シーズンが幕を開けてから約2カ月が経過した。マンチェスター・ユナイテッドのような不調に悩まされる名門もある一方で、予想を大きく上回るペースで勝ち点を稼いでいるクラブもある。今回は、今シーズンのダークホース候補をピックアップして紹介する。※成績は10月5日時点のもの[2/5ページ]
エルチェ(スペイン)
【写真:Getty Images】
監督:エデル・サラビア
25/26リーグ戦成績:8試合3勝4分1敗(4位)
昇格組のエルチェが開幕から予想を大きく上回るパフォーマンスを披露している。
第8節終了時点で3勝4分1敗と大きく勝ち越し。それ以上に注目を集めているのが、キケ・セティエンの元副官であるエデル・サラビア監督のスタイルだ。
昨季セグンダ・ディビジョン(スペイン2部)でみせていたポゼッションのスタイルをラ・リーガでも遜色なく表現して、同じように勝ち点を積み上げている。
8試合を終えた段階の平均ボール保持率は57.6%で、これはバルセロナとレアル・マドリードに次ぐリーグ3位。他の2つの昇格組がワースト2位を占めている中で異端の結果と言えるだろう。
ただ、戦力的には2部時代に積み上げたものを継続できているわけではない。
今夏の移籍市場では、得点源や大黒柱を失っており、マイナスとなった状況からチームをリビルドして現在の結果がある。
主力の大規模な入れ替えが必須となった状況で、開幕から得点を重ねるラファ・ミルとアンドレ・シウバの2トップを筆頭に新戦力の適応が早かったことも躍進の大きな要因だ。
この調子を続けることができれば、残留の目標はもちろん、トップハーフでのフィニッシュも見えてくるだろう。