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「ザ・ボランチってよりかは…」なでしこジャパン宮澤ひなたがマンU移籍3年目で思い描く理想像とは?「うまく融合できたらな」

text by 竹中愛美 photo by 【画像:スクリーンショット】

宮澤ひなたのプレーの幅を広げた今季初ゴールとUWCL本戦への思い

「あまり型にはまりたくないなっていうところがあって、ボランチのイメージってボールを回して、守備も攻撃も走り回って、それはすごく良いところだと思うんですけど、それプラス自分の良さを出していくところが自分のもう1個成長するにあたって、すごく必要かなって思うところではある」と話し、自身の思い描く理想像について付け加えた。


「(前線とボランチを)うまく融合できたらなというか、どこにいても点が決められる、どこにいても怖い、そういう存在になれたらいいなっていうのは試合に出続けるたびに思うことでもあるので、チャンスがあればシュート、前に行きたいなっていうのは思います。ザ・ボランチってよりかは本当もういろんなところに顔を出す、そういう自分の理想像はあります」

 自身の言葉を具現化したようなプレーが9月28日、WSL第4節のリヴァプールFCウィメン戦で決めた今季初ゴールだ。クロスボールからボールが流れ、ペナルティエリア(PA)手前から走り込んできた宮澤が左足ダイレクトで振り抜いた。

「守備に徹する時間が長かったり、中々ペナ(PA)に入れる機会が少なかったり、自分自身シュートを打てるところにいれないとか、そういうシーンが多かった中で、ああいう形で自分もびっくりしましたけど、ゴールを取れたのはひとつ自分のプレーの幅が広がった瞬間でもありました。そういうところからどんどん狙って相手の脅威になれればいい」と自信につながったようだ。

 9日には自身初となるUWCL本戦がはじまる。

「1年目入ったときに予選は出れましたけど、もう1個勝ち進められなかったですし、自分自身の立ち位置的にもラスト10分とかちょっともどかしい自分がいたんですけど、今年はしっかりチャンピオンズリーグを決める試合で、試合に最後まで出続けられてるのも自分の中で良いモチベーションにもなってます」とこれまでを振り返り、言葉を強めた。

「より強い相手とやるからこそ負けたくない気持ちももっともっと湧いてきてるので、簡単な試合は1試合もないと思いますし、チャンピオンズリーグも勝たなきゃいけないし、リーグもやらなきゃいけない、勝たなきゃいけない、そういったところで苦しいけど、すごく楽しみながらやりたいなっていうのは自分の中である。常に自然体で本当に1番良い自分の状態を保ちながらやることが大事かなと思う。まずは近い目標としては今年負けなしで進めていけたらいいなと思うので頑張りたいなと思います」

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】
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