日本女子サッカープロサッカーの最高峰・WEリーグが開幕し、今季で5年目。現在は12チームでタイトルの行方を争っており、年々規模を拡大している。彼女たちの躍進を支えているのが、各スポンサー企業だ。今回はユニフォームスポンサーとして各クラブに資金を投じる会社を、売上高順にランキング形式で紹介する。※売上高は各企業の決算を参照。ユニフォームに複数の企業が名を連ねる場合は、最も売上が高い会社をピックアップする[2/5ページ]
4位:ヤンマー(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
売上:1兆796億円(2025年3月期)
純利益:108億円
セレッソ大阪の胸スポンサーを務めるヤンマーホールディングスが、レディースチームも同様にサポ―トしている。
セレッソ大阪レディースが2023/24シーズンからWEリーグに参加するにあたり、ヤンマー社がチームのネーミングライツを獲得。チーム名が「セレッソ大阪ヤンマーレディース」と改称された。
農業重機・建設機械や小型船舶の製造や販売を手掛ける同社のサポートもあり、C大阪Lはリーグ参入2年間で9位、7位と着実に歩みを進めている。
今季は9試合を終えた段階で暫定8位。ここまでは過去2シーズンと同程度だが、まだまだ先は長い。
懸念点はヤンマーの業績か。2025年3月期の売上高は1兆796億円と巨大な経済規模だが、前年比では0.2%目減りした。
純利益に至っては495億円から108億円に大きく減少しており、前年同期比にして-78.1%を記録した。
同社は純利益減少の理由について、2025年8月の決算短信のなかで「世界経済はインフレ圧力や原材料価格の高止まり、物流の逼迫などによりコスト高が継続する中で推移したこと」と説明している。
営業成績の悪化だけでなく、ヤンマー社は前向きな見解も示している。
2026年3月期の見通しとして、「チェコ共和国のコージェネレーションメーカーであるTEDOM a. s.の買収効果」をはじめとする海外市場での増収を見込んでいる。
スポンサー企業の業績はサポートを受けるチームにも影響が及ぶケースもあるが、C大阪Lの未来を考える上でも同社の収益増に期待したい。
