サッカー日本代表は10日、パナソニックスタジアム吹田で行われたパラグアイ代表との国際親善試合で2−2の引き分けに終わった。先発出場しキャプテンマークを巻いた南野拓実は、試合後に自身とチームの課題を振り返っている。

キャプテンを務めた南野拓実

【写真：NN】

　前線からの守備については「前からうまくはめられる場面もあった」と一定の手応えを感じつつ、「シンプルにロングボールを放り込んでくる相手に対して、セカンドボールをあまり拾いきれなかった」と課題を挙げる。

　また、「シャドーや中盤がしっかり（セカンドボールを）良い形で拾って、そのままスピードを上げて攻撃を仕掛けたかった」と振り返った。

　失点の場面については、「センターバックにフリーで持たせると、あれぐらいの質のボールは入ってくるし」とし、「ボールには常にプレッシャーをかけつつ、チームとしてどこを締めるか確認する必要がある」と述べた。

　この試合でキャプテンを務めたことについては「意識しすぎず、自分のやるべきことにフォーカスした」と語ったが、「個人的にもシュートに絡めなかったし、今日の試合は物足りなかった」と強い責任感を滲ませる。

　次戦、強豪ブラジル代表との対戦を控える南野は「結果にはこだわるつもり。勝てていないことへのプレッシャーも感じている。

　ただ、ワールドカップを見据えれば、ブラジルに守って1−0で勝つことが目的ではなく、チームとして積み上げてきたものをどれだけ出せるかを見るタイミング」と強調した。

（取材：加藤健一、文：編集部）

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