サッカー選手の評価基準には様々あるが、その中でも「市場価値」は選手の実力やポテンシャルを示す重要な指標である。そこで今回は、10月の国際親善試合に臨むサッカー日本代表選手たち(発表当時のメンバー)の市場価値をランキング形式で紹介する。※成績、市場価値は10日時点の『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。[3/5ページ]
3位:佐野海舟(さの・かいしゅう)
生年月日:2000年12月30日(24歳)
25/26リーグ戦成績:6試合1得点2アシスト
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
日本代表通算成績:9試合0得点1アシスト
市場価値:2000万ユーロ(約34億円)
3位にランクインしたのは、ドイツで急成長を遂げている佐野海舟だ。
昨夏、鹿島アントラーズからマインツに移籍。1年目にも関わらずリーグ戦全試合スタメン出場を果たし、瞬く間にマインツのファンの心を掴んだ。
昨季圧巻のパフォーマンスを見せた佐野は、今季はそれ以上の好調さを見せている。
実際に、公式戦ここまで全試合フル出場を果たし、1得点3アシストをマーク。昨シーズン、公式戦0得点0アシストだったことを考えると、大きな成長と捉えてよいだろう。
そんな佐野の市場価値は、マインツに加入してから急激に上昇。
現時点(2025年6月)で推定2000万ユーロ(約34億円)とされており、同クラブ加入前から1850万ユーロ(約31.5億円)も伸ばしている。
その佐野は、6月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選に挑むメンバーに選出されて以降、9月の国際親善試合、そして今回と連続で呼ばれている。
代表では持ち味を存分に発揮できなかった佐野だったが、一昨日行われたパラグアイ戦ではMVP級の活躍を見せてくれた。
前半から試合終了間際までピッチを縦横無尽に走り、インターセプトやボール奪取などで多くの観客を沸かせていた。また、小川航基のゴールをアシストした。
その中で特に印象強いのは42分、ハーフライン付近で相手パスをカットし、1人で60メートル以上ボールを運び、ゴール前に鋭いクロスを供給していたシーンだ。
あれこそまさに、佐野らしいプレーだった。
そんな成長著しい佐野は、日本代表やクラブでさらに数字に繋がる結果を出し、手に負えない存在へと進化すれば日本人選手トップになってもおかしくないポテンシャルを持っている。
