サッカー日本代表は14日、ホームでブラジル代表と国際親善試合で対戦する。10日のパラグアイ戦を2-2のドローで終え、中3日でサッカー王国とのビッグマッチを迎える。8か月後に迫ったFIFAワールドカップ26(W杯)が迫っており、テストに費やせる試合も少なくなってきた。だからこそ、格上相手の今回は4バックで挑む可能性がある。それを踏まえ、スタメンを予想する。[3/6ページ]
SB:橋岡大樹
生年月日:1999年5月17日(26歳)
所属クラブ:スラヴィア・プラハ(チェコ)
2025/26リーグ戦成績:7試合0得点
日本代表通算成績:11試合0得点
近年は右のウイングバック、サイドバックとしてプレーする橋岡大樹。今季はチェコの強豪スラヴィア・プラハに活躍の場を移し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を含む大舞台で体を張っている。
ブラジル代表戦で日本代表が4バックを実践すると仮定した場合、攻撃参加を頻繁に求められるサイドバックであっても守備に徹する時間が長くなるだろう。そのときに、ディフェンス面に特長がある橋岡は適切な選手だ。
たとえば今季のリーグ戦第9節スロヴァン・リベレツ戦では右サイドバックで起用され、八面六臂の活躍を見せた。インターセプトにクリアにタックルにと、相手の攻撃を幾度となく阻んだ。
特にデュエル勝率は非凡な数字を叩き出している。データサイト『FotMob』によれば、デュエル勝率は驚異の100%。地上戦に3回、空中戦に5回競り勝ち、強さを誇示した。
ブラジルのスーパースター相手にも同じクオリティを発揮できれば、彼にとって大きな自信になるはずだ。その意味では、テストマッチ以上の大きな意味があるかもしれない。
SB:鈴木淳之介
生年月日:2003年7月12日(22歳)
所属クラブ:FCコペンハーゲン(デンマーク)
2025/26リーグ戦成績:2試合0得点
日本代表通算成績:2試合0得点
鈴木淳之介はパラグアイ代表戦が国際Aマッチ2戦目だったが、堂々たるプレーを見せた。
南米の強豪相手に優れたフィジカルを示し、攻守に重要な役割を果たした。勢いあまってジャンプしてヘディングを試みたとき、自分の膝が相手選手の後頭部を直撃してしまうシーンもあり、その身体能力を余すところなく発揮した。
データサイト『FotMob』のスタッツでもその働きぶりが表れており、空中戦勝利は5戦5勝の100%を記録している。さらにはインターセプトも3回成功させ、守備から攻撃に繋げるスイッチとしての機能も果たした。
近年では4バックにセンターバックの性質を持つ選手が並ぶ選択肢があるが、ブラジル代表戦の日本代表もそのオプションを採用する可能性はあるだろう。
両足を使える鈴木淳之介が左サイドバックで王国相手に奮闘する姿を見られるかもしれない。

