サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は10月13日現在。『transfermarkt』を参照[2/5ページ]
9位:南野拓実(ASモナコ/フランス)

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月16日
市場価値:1500万ユーロ(約25.5億円)
25/26リーグ戦成績:7試合2得点1アシスト
日本代表通算成績:70試合24得点11アシスト
10月10日に行われたパラグアイ代表戦でキャプテンマークを巻いて先発出場した南野拓実は、森保ジャパンで最多出場と最多得点を記録している。
長きにわたり日本代表の前線を自慢の「攻撃力」で牽引しており、ボックス内での駆け引きや味方選手とのコンビネーションの上手さで得点を重ねてきた。
前線の選手ながら「守備」でも計算できる選手であり、シャドーの選手が積極的にプレスを掛ける日本代表の戦術にも適応している。
一方で得意とするプレーエリアは限られている。サイドでボールを受けた際に局面を打開できる「テクニック」や「スピード」は他のアタッカーとの比較では劣っており、3バックではシャドー、4バックではトップ下が主戦場だ。
起用できるポジションが少ない中でも結果を残してきた南野だが、2025年の代表活動では、6月に招集外となった影響もあり、得点に絡むことができていない。
最後にネットを揺らしたのは2024年11月まで遡る。
その間に所属クラブでも調子を上げた鎌田大地が、南野と同じ左のシャドーで複数の得点に絡む活躍を披露しており、かつてほど絶対的な存在とは言えなくなっているかもしれない。