サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は10月13日現在。『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
8位:中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日
市場価値:800万ユーロ(約13.6億円)
25/26リーグ戦成績:4試合2得点2アシスト
日本代表通算成績:19試合8得点1アシスト
中村敬斗は9月の代表ウィークは去就が決まっていない影響で日本代表の招集外となっていたが、所属クラブでの活躍を経て10月に復帰を果たした。
最大の持ち味は、日本代表でも有数の「攻撃力」の高さだろう。
昨季のリーグ・アンでは、チームが2部降格の憂き目にあった中でも11ゴールを記録。
今季も開幕直後は移籍騒動の影響でチームに帯同していなかったが、復帰をしてからはリーグ・ドゥ(フランス2部)で2得点2アシストと核の違いをみせている。
日本代表では、ゴールから遠い左WBでのプレーが多いため得点量産には至っていないが、ボックス外からも果敢に狙うシュートレンジの広さも魅力だ。
直近のパラグアイ代表戦では自らの能力の高さを証明するに相応しい試合だった。
対峙した相手SBに対して質的優位で圧倒し、持ち前の「テクニック」や「スピード」を活かしたドリブルでの突破や、カットインからの正確無比なクロスで多くのチャンスを演出している。
ポジションのライバルである三笘薫がコンディション不良の影響もあり、好調時のクオリティを出せる機会が減っている中でアピールに成功したと言えるだろう。