サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は10月13日現在。『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
7位:上田綺世(フェイエノールト/オランダ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日
市場価値:1000万ユーロ(約17億円)
25/26リーグ戦成績:8試合8得点0アシスト
日本代表通算成績:33試合15得点2アシスト
今シーズンの上田綺世はひと味違う。
所属するフェイエノールトにて、エールディヴィジ第8節終了時点で得点ランキング1位の8ゴールを記録。移籍後における最多得点を記録していた昨季の7ゴールをすでに上回った。
今夏にトゥウェンテから加入したオランダ代表MFセム・スタインとの縦関係が相乗効果を生んでおり、リーグ得点王争いの主役になる可能性もある。
オランダ屈指のストライカーへと成長した上田の持ち味は、自慢の得点力を代表とする「攻撃」の部分だ。
右足のパンチ力のあるシュートの威力と精度は、トップクラスの選手が集う日本代表の中でもトップクラス。
ボックス内での嗅覚も研ぎ澄まされており、パラグアイ代表戦の試合終了間際に決めた得点は上田の真骨頂とも言えるプレーだった。
持ち味でもある「パワー」を活かしたポストプレーの質も高く、9月のメキシコ代表戦ではキープ力を活かして前線で攻撃の起点となっていた。
直近の日本代表の試合ではプレスの構造を変えたことで、走力の負担は以前と比較すると減っており、より攻撃に専念しやすい形となっている。
所属するフェイエノールトのスタインのような相方を森保ジャパンでも見つけることができれば、さらに得点を量産できそうだ。