サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は10月13日現在。『transfermarkt』を参照
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2位:久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日
市場価値:3000万ユーロ(約51億円)
25/26リーグ戦成績:8試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:45試合7得点15アシスト
久保建英は日本代表の中でも群を抜いたクオリティを持っている選手だ。
9月に行われたメキシコ代表戦はチームとして相手の堅守を攻略することに苦労したが、苦戦の中でも一瞬の閃きでいくつかのチャンスを演出した。
それを可能にしているのが日本代表の中でトップの数値となった「テクニック」である。
細かいタッチで相手の重心をズラしながらカットインや強引な縦の持ち運びで突破を図りつつ、パスレンジの広さを活かして決定的なパスを通す。
ダイレクトでのパスワークや相手の逆を突いての突破などは、久保ならではの武器であり、カットインからのシュートの精度は代表チームの中でもトップクラスだろう。
しかし、今季のレアル・ソシエダでは不調のチームとともに苦戦。1ゴールを記録した開幕戦以降は得点に関与できていない。
ベストの状態で来年のFIFA北中米ワールドカップ(W杯)を迎えるためにも、ここから大きく調子を上げて欲しいところだ。
なお、9月のメキシコ代表戦で左足首を痛めて以降はコンディション不良に悩まされており、直近のパラグアイ代表戦もベンチ入りこそしたが、出場はしていない