サッカー日本代表は14日、東京スタジアム(味の素スタジアム)で行われた国際親善試合でブラジル代表と対戦し、3-2で逆転勝利を収めた。試合後、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が取材に応じ、この日のゲームについて振り返っている。
ブラジル代表戦を振り返った宮本恒靖会長

【写真:Getty Images】
「前半は少し引いた中で守ろうというゲームプランかなと思って見てましたが、思いのほか早く点を取られてしまった。ただ、後半は勇気を持って前にボールを奪いに行って勢いも出て、0-2を3-2にする。ブラジル相手にというのが、歴史的な日だと思います」
現役時代にFIFAワールドカップ2006(W杯)ドイツ大会でブラジル代表と対戦した宮本会長は、かつての差が縮まったことを実感したという。
「やっぱりブラジルはブラジル。親善試合とはいえ勝つというのは、本当に歴史的な瞬間を見たと思います。この勝利はチームにとって大きな自信になると思います」
さらに、試合の中で見えた日本代表の成長にも言及した。
「今日は完全にブラジルの選手たちが焦っていた。そんな試合を日本ができたのは初めてだと思います。後半にインテンシティが上がり、レベルが上がって日本の良さが出た」
5度のW杯優勝を誇るブラジル代表に勝った意味をこう語る。
「選手たちには監督からも常に『自分たちは優勝の本命ではない。でもそこを目指すだけの力はある』と言われている。今日の後半のような時間帯を経験したことで、選手たちは自分たちの力をもっと信じられると思う」
11月、そして来年3月にも強化試合を控える日本代表。宮本会長は「力のある相手とまたやれたら」と語り、強豪との戦いを通しての成長に期待を寄せた。
(取材:加藤健一、文・構成:編集部)
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