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フォーカス 2か月前

今回の3得点を除くと? ブラジルからゴールを奪ったサッカー日本代表の5人。苦戦してきた歴史を振り返る

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカー日本代表は14日の国際親善試合でブラジル代表を3-2で撃破。歴史上初めて、南米の強豪から勝ち星を奪った。それ以前は、勝利はおろか、ゴールすることすら難しかった対ブラジル。それを象徴するかのように、今回の3ゴールを除けば、これまでわずか5得点しかあげられていなかったのだ。今回は、その貴重なゴールを挙げた“先人”たちを紹介しよう。[4/5ページ]

FW:大黒将志(おおぐろ・まさし)

【写真:Getty Images】

生年月日:1980年5月4日
試合:コンフェデレーションズカップ2005
試合日:2005年6月22日(△2-2)
日本代表通算成績:22試合5ゴール0アシスト

 2005年は、まさに大黒将志の年だった。日本代表として、この1年間だけで5ゴールをあげている。

 しかも、そのほとんどが途中出場でのものだというのだから、驚きだ。

 FIFAワールドカップ(W杯)のプレ公式大会であるコンフェデレーションズカップ2005に臨んだ日本代表は、グループリーグ最終戦でブラジル代表と激突。突破のためには勝ち点3が必須という状況だった。

 日本は試合開始早々に先制ゴールを奪われるも、中村俊輔のスーパーミドルで同点に追いつく。しかし、やはりブラジル代表は手強く、あっという間にロナウジーニョに勝ち越しを許し、1-2で前半を終えた。

 後半はなかなか得点が生まれず、時計の針は85分を超えた。このまま試合が終わるかと思われたその瞬間、切り札が仕事を果たす。

 88分、中村の直接FKがポストに当たると、こぼれ球に大黒が素早く反応し、ボレーシュート。これがGKマルコスに当たってゴールネットに吸い込まれ、土壇場で同点に追いついている。

 結局、逆転には至らず、日本代表はグループリーグで姿を消すことになった。ただ、ブラジル代表相手に複数得点を奪ったのはこの時が初めてであり、翌年に控えたドイツW杯に向けて、自信を深める結果になった。

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