サッカー日本代表は14日の国際親善試合でブラジル代表を3-2で撃破。歴史上初めて、南米の強豪から勝ち星を奪った。それ以前は、勝利はおろか、ゴールすることすら難しかった対ブラジル。それを象徴するかのように、今回の3ゴールを除けば、これまでわずか5得点しかあげられていなかったのだ。今回は、その貴重なゴールを挙げた“先人”たちを紹介しよう。[5/5ページ]
FW:玉田圭司(たまだ・けいじ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1980年4月11日
試合:FIFAワールドカップ ドイツ大会
試合日:2006年6月22日(●1-4)
日本代表通算成績:72試合16ゴール3アシスト
コンフェデレーションズカップ2005でブラジル代表と2-2で引き分けた日本代表。その翌年の2006年、FIFAワールドカップ(W杯)・ドイツ大会において、両者は再び相まみえることになった。
ブラジルのレジェンド、ジーコ率いるサムライブルーは、グループリーグ初戦のオーストラリア代表戦で1-3と敗北。続くクロアチア代表戦ではスコアレスドローに終わり、崖っぷちの状況で最終戦を迎えた。
ブラジル代表は、グループリーグ2連勝ですでに決勝トーナメント行きを決めていた。そんな“余裕”が影響してか、試合は誰もが予想しない展開となる。
0-0で迎えた34分、左サイドでボールを持った三都主アレサンドロが中へ切り込むと、ボックス内で斜めの動きを見せた玉田圭司にパス。ボールを受けたレフティーはニアサイドに強烈なシュートを打ち込み、ゴールネットを揺らした。
しかし、この先制ゴールがブラジル代表の目を覚ます。その後、カナリア軍団は一気に4点を奪取。日本代表は追加点を奪うことすらできず、1-4で逆転負けを喫し、ドイツの地から去ることになった。
玉田のゴールは、遠く日本から声援を届けるサポーターにわずかな希望をもたらしたが、王国によって粉々に砕かれた。
この試合後、中田英寿はピッチに倒れこみ、しばらく起き上がれず。その後、スパイクを脱ぐ決断をした。
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