サッカー日本代表は14日、東京スタジアム(味の素スタジアム)で行われた国際親善試合でブラジル代表と対戦し、3-2で歴史的な逆転勝利を収めた。スペインメディア『AS』は現地時間14日に、日本に逆転負けを喫したブラジルを厳しく評価している。
ブラジルを酷評
【写真:Getty Images】
強豪ブラジルをホームに迎えた日本は、26分にFWルイス・エンヒキ、32分にFWガブリエウ・マルティネッリと、立て続けにゴールを決められてしまう。しかし、後半開始直後にMF南野拓実の得点で点差を縮めると、62分にFW中村敬斗が同点ゴールを決めた。迎えた71分、コーナーキックの流れからFW上田綺世が豪快なヘディングシュートを突き刺し、日本が3-2でブラジルに勝利した。
同メディアは、「カルロ・アンチェロッティ監督が率いるブラジル代表は、東京での接戦で日本に2-3で敗れた。序盤は好調だったものの、最後は散々な結果に終わった」と前置きし、日本とブラジルの一戦について次のように振り返っている。
「韓国戦で1ゴール1アシストと素晴らしいパフォーマンスを見せた、ヴィニシウス・ジュニオールに注目が集まっていた。指揮官は彼に9番の役割を与えて、完全に自由な動きを許したのだ。ヴィニシウスはリーダーとして、攻撃陣全体にスペースを生み出すことに貢献した。MFブルーノ・ギマランイスはエンヒキに素晴らしいパスを送り、GK鈴木彩艶とエンヒキとの1対1の場面を演出した」
そして、「5度の世界王者に輝いたブラジルの圧勝は目前に迫っていた」と述べつつ、「DFファブリシオ・ブルーノが素晴らしいパスで南野のゴールをアシストした。さらに、ブルーノは自らのゴールにボールを流し込んだことで悲劇は悪化したのだ。このようなミスは、ブラジルのW杯での敗因となりうる」と、失点に直結したミスを犯してしまったファブリシオ・ブルーノを酷評している。
さらに、「アンチェロッティ監督とヴィニシウスの表情は、この結果が予想外のものであったこと、そして過去3試合で2敗したことで悪夢が蘇ったことを明らかにしている。ボリビア代表、そして今度は日本代表に敗北を喫したのだ」と、ブラジルにとっても予期していない敗北だったことを強調した。