日本サッカー協会(JFA)は10月15日、日本時間25日に行われるイタリア女子代表戦(イタリア開催)と29日に行われるノルウェー女子代表戦(スペイン開催)に臨むなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のメンバーを発表した。オンライン会見に臨んだニルス・ニールセン監督は、「非常に質の高いチームと戦えて光栄に思いますし、面白いゲームをお見せできると思います」と抱負を述べた。
なでしこジャパン、ニルス・ニールセン監督が今回の選手選考と今後の起用方針について語る
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来年3月にはFIFA女子ワールドカップ ブラジル2027への出場権がかかる重要な大会、AFC女子アジアカップオーストラリア2026がオーストラリアで開催される。ニールセン監督が去年12月に就任してからおよそ10か月。ニールセン監督はここまでのアメリカ、ブラジル、スペイン遠征、東アジアE-1選手権までの活動を第1段階としてきた。
年内の代表活動は今回のヨーロッパ遠征の2試合を含め、長崎で11月に行われるカナダ女子代表戦の残り3試合となっている。少ない代表活動の中で今後はどれだけ戦術を落とし込み、試合での勝ち方にこだわっていくことができるのか。
ニールセン監督は「チームとしては第2段階ということで、今までの検証する段階から結果を求めるような段階に入ってきました。来年のアジアカップに向けてよりよい勉強ができればと考えています」と冒頭のあいさつでこのように話した。
これからの第2段階では、新しい選手を試すというよりもある程度メンバーを絞り込んで来年のアジアカップに臨んでいくこととなりそうだ。
「良い選手、素晴らしいパフォーマンスをしている選手に関しては常にオープンということは伝えたいと思うんですけども、アジアカップに向けてはある程度メンバーを絞って、新しい選手が入ってくることはそんなに多くはないという考えもあります。どちらかというと、アジアカップまではある程度同じメンバーで戦って、アジアカップが終わったあとに門戸を開いて、そのあとワールドカップに向かっていくというようなイメージを持っています」と今後は準備ができた選手を積極的に起用していく方針を明かした。
第2段階ではより戦術面の落とし込みを進めたいと以前に話をしていたニールセン監督。「基本的にゲームプランは今までと一緒で自分たちの強みを活かす。ただ、これからちょっと違ってくるのは結果を求めるとなると、違ったオプションが必要になってくるかもしれないので、そのときに何かしら変化をチームに加えなきゃいけない。より成功につながるような変化に高めることはトレーニングから選手にも伝えていきたい」と戦術面での選択肢を増やすことが結果を求めるうえでは必要になってくるとし、具体的には以下のように言及した。
「もしかしたらフォワードが2枚だったり、3枚のディフェンダー、5枚のディフェンダーと、ゲームの状況や流れによって変えることは可能性としてはあります。得点状況やゲーム状況、追いかける状況なのか、あるいは守らなければならない状況なのかで変わってくるかと思うんですけども、アジアカップで起こるかもしれない可能性のシチュエーションに関してはしっかりと準備していきたいので、オプションに関しては準備していきたいと思っています」
今後は世界最高峰の舞台、女子W杯を目指す選手たちの激しい競争が徐々にはじまっていくこととなるが、ニールセン監督には女子W杯出場権を勝ち取ることはもちろん、戦い方にもよりこだわっていくことが求められていくことになる。
(取材・文:竹中愛美)
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