史上最強との呼び声が高いサッカー日本代表は、2026 FIFAワールドカップ(W杯)で優勝を目標に掲げ、14日の国際親善試合でブラジル代表に初勝利を収めた。では、これまでで最も結果を残したのはいつの代表だったのか。今回は年間の勝率をランキング化して紹介する。※戦績は『Transfermarkt』を参照。[4/5ページ]
2位:2024年
勝率:81.25%
成績:13勝1分け2敗
監督:森保一
2024年のサッカー日本代表は、年間16試合で13勝1分け2敗という好成績を残した。
この年は1月から2月にかけてAFCアジアカップ2023カタール開催が行われた。日本はAFC(アジアサッカー連盟)圏内でトップのFIFAランキング17位を誇り、3大会ぶりの優勝が期待された。
しかしグループステージでイラク代表に敗れると、決勝トーナメントでは準々決勝でイラン代表に敗戦。期待された結果には届かなかった。
前年の国際親善試合ではドイツ代表に大勝するなど、大きな自信を得ていた日本だが、アジアの戦いが決して容易ではないことを痛感する大会となった。
ただし、この悔しさはその後のチームに確実に生かされた。
アジアカップ後、森保一監督はチームのメインシステムを3−4−2−1に変更。従来の4バックからの転換により、戦術にもメンバー構成にも変化が生じたが、結果がすぐに表れた。
3月に始まった2026 FIFAワールドカップ(W杯)アジア予選では圧倒的な強さを見せた。
10月のオーストラリア代表戦では1−1のドローに終わったものの、それ以外の9試合で勝利を収め、失点はわずか「1」。8大会連続となるW杯出場に向け、危なげないスタートを切った。
2024年ラストゲームの中国代表戦後、主将の遠藤航は「オプションを持てるチームになってきている」と語り、戦い方に多様性や柔軟性が生まれつつある手応えを感じていた。
アジアカップでの早期敗退はチームにとってもファンにとっても失望だった。しかし、その苦い経験を踏まえ、学びを次につなげた結果、2024年は「成長の年」として位置づけられる一年となった。
