史上最強との呼び声が高いサッカー日本代表は、2026 FIFAワールドカップ(W杯)で優勝を目標に掲げ、14日の国際親善試合でブラジル代表に初勝利を収めた。では、これまでで最も結果を残したのはいつの代表だったのか。今回は年間の勝率をランキング化して紹介する。※戦績は『Transfermarkt』を参照。[5/5ページ]
1位:2021年
勝率:83.33%
成績:10勝0分け2敗
監督:森保一
サッカー日本代表の年別勝率ランキングでトップとなったのは、12試合で10勝2敗を記録した2021年だ。しかし、勝率の高さほど順風満帆とは言い難い一年でもあった。
この年の日本代表は、3月25日の国際親善試合・韓国代表戦でスタートを切った。
新型コロナウイルス感染症対策の影響で観客を1万人に制限した中で行われたこの試合は、3-0の快勝。日韓戦での完封勝利は実に10年ぶりであり、続く2022 FIFAワールドカップ(W杯)アジア2次予選に向けて最高の準備となった。
2次予選を危なげなく突破した日本代表は、6月にセルビア代表との国際親善試合(1-0)を経て、アジア最終予選に臨んだ。
最終予選の初戦となったオマーン代表戦を0-1で落とすと、10月にはサウジアラビア代表にも敗れ、W杯出場に黄信号が灯った。
大迫勇也や長友佑都といった経験豊富な選手の起用に疑問の声が上がり、2018年ロシアワールドカップのあとに指揮官に就任した森保一監督の解任論も浮上した。
その後、オーストラリア代表、ベトナム代表、オマーン代表に3連勝して結果的に立て直したものの、いずれも1点差の辛勝。
特にアウェイでのオマーン戦は内容面でも課題を残し、W杯イヤーを前に課題を抱えたままの印象を残した。
一方で、同年の東京オリンピック(五輪)では、U-24日本代表が4位に入る健闘を見せた。久保建英、三笘薫、堂安律、上田綺世ら、現A代表の中核が世界に挑み、日本サッカーの将来に希望と課題が交錯した印象の一年だった。
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