史上最強との呼び声が高いサッカー日本代表は、2026 FIFAワールドカップ(W杯)で優勝を目標に掲げ、14日の国際親善試合でブラジル代表に初勝利を収めた。では、これまでで最も結果を残したのはいつの代表だったのか。今回は年間の勝率をランキング化して紹介する。※戦績は『Transfermarkt』を参照。[1/5ページ]
10位:2009年
勝率:64.71%
成績:11勝3分け3敗
監督:岡田武史
2009年のサッカー日本代表は、現在のチームと重なる点も多く、ワールドカップに向けた重要な一年だった。
岡田武史監督は年初、翌年に控えた2010 FIFAワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でのベスト4進出を目標に掲げ、チームをスタートさせた。
2月のW杯予選ではオーストラリア代表と引き分けたが、3月のバーレーン代表戦では中村俊輔のFKで1−0の勝利を収めた。
5月には国際親善試合でチリ代表、ベルギー代表と対戦し、いずれも4−0の快勝。当時のFIFAランキングはチリが26位、ベルギーが62位で、現在の評価とは異なるが、チームには勢いがあった。
そして6月、敵地でのウズベキスタン代表戦を岡崎慎司の決勝点で制し、W杯本大会出場権を獲得を決めた。
その後、W杯予選グループリーグのカタール代表戦は引き分け、最終戦のオーストラリア代表戦は1−2で敗れて、勝率は下がったものの、最低限の結果を残した。
本格的な準備が始まった9月には、出場権をすでに得ていたオランダに遠征し、オランダ代表に0−3で敗れたものの、続くガーナ代表戦では4−3の打ち合いを制した。
ガーナ戦以降の2009年の5試合は無失点で切り抜けている。このうち2試合はアジアカップ予選の香港代表戦だったとはいえ、安定した戦いぶりが光った。
また、10月の3試合では、当時オランダのVVVフェンロでプレーしていた本田圭佑が2ゴールを記録し、代表での地位を確立した時期で、未来への収穫もあった。
こうして日本代表は、4大会連続となるW杯出場を決め、南アフリカ大会に向けて着実に準備を進めた一年だった。
