サッカー日本代表は14日、キリンチャレンジカップ2025でブラジル代表と対戦し、3-2の勝利を収めた。日本サッカー史を塗り替える歴史的な勝利の裏で、この10月シリーズにおいてアピールに失敗した選手も存在する。ワールドカップ本戦の招集を目指す中で、当落線上に立つ選手たちを紹介する。(情報は10月15日時点)[2/5ページ]
FW/MF:斉藤光毅(さいとう・こうき)

【写真:田中伸弥】
生年月日:2001年8月10日(24歳)
所属クラブ:QPR(イングランド)
日本代表通算成績:1試合0ゴール0アシスト
10月シリーズ成績:1試合0ゴール0アシスト
斉藤光毅の日本代表デビューは、ほろ苦いものになった。相手が日本サッカーが非常に苦手とする南米のチームであったことも、少なからず影響したかもしれない。
斉藤は、パラグアイ代表戦で66分からピッチに立ち、中村敬斗に代わって左ウイングバックの位置に入った。これが嬉しいA代表初出場だ。
ただ、試合終了までの約24分間で、斉藤はA代表の洗礼を受けている。
背番号24はパラグアイ代表DFのフアン・カセレスと対峙。フィジカル勝負に苦しめられ、持ち味である突破力を発揮することができなかった。
一対一の場面で苦戦したのはスタッツにも現れている。
データサイト『Sofa Score』によると、この試合で斉藤のドリブル成功数は「0」、地上戦勝率も「0%」だった。日本は左サイド、特に斉藤の位置でほとんどボールをキープすることはできず、中村の交代以降の時間帯における攻撃の起点は右サイドに限られた。
このような状況を踏まえ、斉藤がアピールに成功したかどうかの2択を選ぶとすれば、失敗だと言わざるを得ないだろう。
ただ、同選手はこれが代表デビュー戦であり、本来の主戦場はウイングバックではなくウイング。慣れないメンバー、慣れないポジション、そして慣れない南米相手で、本来の持ち味を発揮できなかった感は否めない。
不完全燃焼となった10月シリーズだが、次の11月シリーズはすぐにやってくる。ワールドカップ本戦メンバーに名を連ねるためには、短い期間でのレベルアップが必要だ。