日本サッカー協会(JFA)は10月16日、11月14日に豊田スタジアムで開催されるキリンチャレンジカップで、サッカー日本代表がFIFAランキング75位のガーナ代表と対戦する予定であることを発表した。この一報を受け、ガーナメディア『ニュースガーナ』は16日、チームの完成度を高める上で重要な一戦と報じている。
ガーナ代表、欧州の主要リーグでプレーする選手が多数存在
ガーナは2010年の南アフリカワールドカップでドイツ代表、オーストラリア代表、セルビア代表と同組のグループDに入りながら、1勝1分1敗の2位で突破を果たし、ラウンド16では延長戦の末に米国代表を下す快進撃を遂げていた。準々決勝では優勝経験があるウルグアイ代表を最後まで苦しめるが、PK戦の末に惜しくもベスト8敗退となっている。
そして、2026年のW杯出場を目指すアフリカ予選では、グループIで首位通過して本大会行きを決めた。ガーナにはアントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)、モハメド・クドゥス(トッテナム)、トーマス・パーテイ(ビジャレアル)など欧州の主要リーグでプレーする選手が多く存在しており、アフリカ勢を相手に力試しをするのに最適な相手となるだろう。
それはガーナ側も同じ考えで、アジア勢との対戦を心待ちにしている。同メディアは「この時期の遠征は、ガーナにとって理想的な強化機会と言える。日本と韓国はいずれもW杯出場を決めており、ガーナは2026年大会本番でも対峙するであろうレベルの相手と真剣勝負を経験できる。こうした競争環境の中で、自チームが技術的にも戦術的にもどこまで通用するかを見極めることが狙いだ」と伝えた。
ただ、現在の実力を図ることだけが目的ではない。同メディアは「選手個々にとっても、このような注目度の高い試合は大きなチャンスだ。世界的な強豪との対戦で結果を残せば、欧州のビッグクラブからの関心を引く可能性もある。また、日本や韓国の高度な指導法・トレーニング環境を体験することで、チーム全体としても新たな刺激を得られる」とし、冬の移籍市場へ向けて、アピールの場にもなるとの見解を示した。
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