サッカー日本代表は14日、キリンチャレンジカップ2025でブラジル代表と対戦し、3-2の歴史的初勝利を収めた。日本にとっては記念すべき一日となったが、ブラジルにとっては今後を左右するほどの衝撃的な悪夢となるかもしれない。試合内容から見ても負けていたと、ブラジルメディア『ウルチ』が16日に報じている。
サッカー日本代表、過去の対戦では圧倒されていたが…
FIFAランキングでは、ブラジルが6位に位置し、19位の日本を大きく上回っていた。過去の対戦成績では、0勝2分11敗の未勝利となっている。2022年6月6日に行われた国際親善試合では、ブラジルが合計21本のシュートを放ち、7本の日本を圧倒して1-0の勝利を飾っていた。ボール支配率はブラジル52%で、日本48%である。
まさに、王国ブラジルの強さをまざまざと見せつけられた一戦だった。
しかし、今回の一戦では状況が大きく異なる。ボール支配率はブラジル67.2%で、日本32.8%と劣勢だったものの、日本が合計15本のシュートを放ち、ブラジルの9本を上回っている。相手ボックス内での合計タッチ数は26回と多く、コーナーキックの数も4回だった。攻撃だけでなく守備の面でも、鈴木淳之介を中心に相手を自由にさせない働きを見せている。
それを踏まえ、同メディアは「日本に敗れたブラジルの試合は、近年稀に見るほど多くの議論を呼んでいる。ブラジルは2点のリードを奪いながらも、最終的に2–3で逆転負けを喫した。試合の流れを大きく左右したのは、カルロ・アンチェロッティ監督がヴィニシウス・ジュニオールを途中交代させた決断だった。この采配は多くの批判を招き、日本による劇的な逆転を許す結果となった。序盤こそブラジルにとって理想的な立ち上がりだったが、時間の経過とともに悪夢へと変わっていった。韓国戦での快勝によって勢いに乗っていたセレソンだったが、アジア遠征での無敗を目指す夢はここで潰えたのだ。日本の勝利は内容面でも、当然の結果と評価されており、これまで順調だったブラジルに新たな課題を突きつけた。今回の一戦は、サッカーにおける、何が起こるかわからないという不確実性を改めて示すと共に、どんな試合からも学ぶべき教訓があることを思い起こさせるものとなった」と伝えている。直近の試合で無失点を記録し、守備の改善が見えていたブラジルにとって、現実を突きつけられた一戦と言えそうだ。
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