フットサル日本代表は10月17日と19日の2日間、静岡県の北里アリーナ富士で、フットサルブラジル代表との国際親善試合を2試合行った。世界ランキング1位で昨年のFIFAフットサルワールドカップ王者であるブラジルを迎え撃つこの2連戦は、高橋健介監督にとって就任から1年を経てようやく実現した国内での初試合となった。
フットサル日本代表はブラジル代表に連敗
17日に行われた第1戦は、強さ、巧さ、クレバーさ、すべてにおいて世界トップレベルのブラジルに終始圧倒され、0-4で完敗。直前にサッカー日本代表が見せたような歴史的勝利とはならなかった。
続く19日の第2戦は、ブラジルが開始早々の2分、3分と立て続けにゴールを決め、いきなり2点のビハインドを負う。さらに7分にも失点し、前半の早い段階で0-3と苦しい展開となった。
しかし、その後、ブラジルの素早いボール回しに食らいつく日本がゴール前でフリーキックを獲得。清水和也の打ったシュートのこぼれ球を新井裕生が押し込み、1-3で前半を折り返した。
このまま第1戦のような結果に終わるかと思われた。 だが、後半から交代出場したGK田淵広史が好セーブを連発し、ブラジルの追加点を許さず壁となる。残り3分で日本はパワープレーに打って出ると、ゴール前の混戦から再び新井がオーバーヘッドで叩き込み、残り1分で1点差に迫る。会場のボルテージは最高潮に達するも、惜しくもスコアは動かせず、2-3で敗戦となった。
この結果、フットサルブラジル代表との通算成績は1分22敗となり、いまだ未勝利が続くこととなった。 選手たちは口々に「世界との差」の大きさを痛感する2試合となった。
この戦いで得た多くの課題をしっかりと受け止め、来年1月に控えるAFCフットサルアジアカップインドネシア2026で2大会ぶり優勝という結果につなげたい。
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