来年に行われるFIFAワールドカップ北中米大会に向けて、各国の代表チームが予選や親善試合で強化を続けている。ブラジル代表を撃破したサッカー日本代表のように、順調な仕上がりをみせるチームがある一方で、大きな不安を抱えるチームもある。今回は、直近の代表ウィークで苦戦を余儀なくされた5チームをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照 [2/5ページ]
メキシコ代表

【写真:Getty Images】
監督:ハビエル・アギーレ
最新FIFAランキング:14位
10月成績(親善試合):1分1敗
ワールドカップ予選順位:-(開催国のため免除)
9月にサッカー日本代表と対戦したメキシコ代表も直近で調子を落としているチームの1つだ。
今年6月から7月にかけて行われたCONCACAFゴールドカップでは、決勝で最大のライバルであるアメリカ合衆国代表に勝利して大会2連覇を達成した。
しかし、同大会以降に行われた4試合では3分1敗と未勝利が続いている。
対戦相手は日本、韓国代表、コロンビア代表、エクアドル代表といずれも来年のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に出場するチーム。
どのチームも実力があり、本大会に向けて強化を続けていることは事実だが、いずれもホームで開催した中での未勝利は自国開催のW杯に向けてはやや不安を残す結果だろう。
その中でも屈辱的な結果を招いたのが、10月のコロンビア代表戦での0-4の大敗だ。特に悪目立ちしたのがGKである。
メキシコ代表では、2005年にデビューを飾ったギジェルモ・オチョアが長らくゴールマウスを守っていた。
しかし、彼に依存をし過ぎた結果、その後釜となる選手が成長していないのが現状であり、コロンビア戦では現状1番手のルイス・マラゴンが再三にわたって飛び出しの判断を誤って失点に絡んだ。
ハビエル・アギーレ監督もコロンビア戦後に「6人か7人のゴールキーパーを試したが、正直なところ、まだ決断できていない」と明かしている。
勝敗を占う最後尾が定まらない限りはチームの成績も安定しなさそうだ。