サッカー日本代表にとって、10月シリーズは実りの多い2連戦となった。パラグアイ代表戦は試合終了間際の同点弾で劇的ドロー。ブラジル代表戦では“王国”相手に史上初の白星を挙げた。2試合とも熾烈な内容となったが、森保ジャパンのこれまでを振り返ると、盛り上がりに欠けたまま終戦となった試合も存在する。王国撃破の余韻が残るなか、あえて今回は森保ジャパンの歴代“塩試合”5選を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[2/5ページ]
日本代表 1-1 ベトナム代表

ベトナム代表戦、スタメン&フォーメーション
開催日:2022年3月29日(19:35キックオフ)
概要:FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選 第10節
目標達成直後に新たな課題が浮上するのは、サッカーの世界で珍しいことではない。
FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022出場権を獲得した直後のベトナム代表戦で、森保ジャパンは戦力の上積みを目指し大幅な先発入れ替えを実施した。
しかし、格下相手にまさかのドロー決着となり、本拠地『埼玉スタジアム2002』での凱旋試合は消化不良の空気のまま終了している。
直前のオーストラリア代表戦を制してカタール行きの切符を手にしたことで、森保一監督は約8カ月後に迫った本大会を見据えて“実験”を試みた。
前節から吉田麻也と山根視来を除く9人を入れ替え、出場機会が少なかった選手たちにチャンスを与えたのだ。
だが、気合十分のベトナム代表が前から激しいプレスを仕掛けてくると、チームはたちまち機能不全に陥ってしまう。
20分にセットプレーから先制点を奪われると、森保監督はハーフタイムでシステムを4-3-3から4-2-3-1に変更。その効果が表れ、54分には吉田麻也のゴールで同点とする。
その後も後半からピッチに登場した伊東純也や守田英正、南野拓実らレギュラー組がゴールに迫るも、最後まで追加点は奪えず。
1-1のまま試合終了のホイッスルが鳴った。
ゴールラッシュが期待された試合でよもやのゴール日照りとなり、森保ジャパンのW杯に向けた航海はにわかに暗雲が垂れ込め始めた。
約8か月後の本大会ではドイツ代表とスペイン代表を撃破する“ドーハの歓喜”を実現させたわけだが、このベトナム代表戦は稀に見る“塩試合”として森保ジャパンの歴史に刻まれるだろう。