14日に行われたブラジル代表との国際親善試合で、歴史的な初勝利を手にしたサッカー日本代表。しかし、世界には未だ一度も勝利を挙げたことのない国が存在する。今回は、日本代表の歴史において未勝利が続く国々を紹介する。※戦績は『Transfermarkt』を参照。3試合以上戦った国が対象[5/5ページ]
イタリア代表

【写真:Getty Images】
対戦回数:3回
戦績:0勝1分2敗
最後の対戦:2013年6月20日
近年、FIFAワールドカップ(W杯)優勝経験国であるドイツ代表、スペイン代表、さらには先日ブラジル代表にも歴史的勝利を収めた日本代表。
しかし、2006年ドイツ大会の王者・イタリア代表には、いまだ勝利を挙げたことがない。
両国の初対戦は、今からおよそ89年前まで遡る。1936年のベルリン五輪準々決勝で行われた一戦は、イタリア代表が0-8という大差で日本代表を圧倒した。
その後、65年の時を経て実現した2度目の対戦は、2001年11月に埼玉スタジアムで行われた国際親善試合だった。
イタリア代表はフランチェスコ・トッティやアレッサンドロ・デル・ピエロら豪華な攻撃陣に加え、ファビオ・カンナヴァーロ、アレッサンドロ・ネスタ、そして最後尾にジャンルイジ・ブッフォンという強固な守備陣を誇るスター軍団を擁して来日した。
そんな相手に対し、日本代表は開始10分で柳沢敦のゴールにより先制に成功する。
後半にクリスティアーノ・ドニに同点弾を許したが、結果は1-1の引き分け。翌年に控えた日韓W杯に向けて、価値ある一戦となった。
直近の対戦は2013年のコンフェデレーションズカップ。
当時、日本代表を率いていたのはイタリア人指揮官のアルベルト・ザッケローニ監督で、この試合も翌年のW杯を見据えた戦いだった。
本田圭佑と香川真司のゴールで日本が2点を先取するも、そこからイタリア代表が反撃を開始する。
3失点を喫して逆転を許した後、岡崎慎司のゴールで一時は同点に追いついたが、終盤にセバスティアン・ジョヴィンコに勝ち越しゴールを許し、3-4で惜敗している。
2018年、2022年と2大会連続でW杯出場を逃しているイタリア代表だが、現在のFIFAランキングでは9位と日本代表を上回る。
現在行われている2026年W杯欧州予選ではグループ2位以上を確定させているものの、首位ノルウェー代表との得失点差を考えると、プレーオフ行きが濃厚な状況だ。
もしプレーオフを勝ち抜けば、本大会のグループステージで日本代表と相まみえる可能性もある。
十数年ぶりの再戦を心待ちにしているファンは、少なくないだろう。
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