サッカー日本代表は3月、2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会出場を世界最速で手中に収めた。全てのサッカー選手にとって「夢の舞台」であるW杯だが、クラブレベルで素晴らしい成績を残している選手でも、そこに到達するのは至難の業だ。そこで今回は、かつて日本代表で活躍した選手のうち、W杯本大会の出場経験がない実力者を紹介する。[4/5ページ]
FW:久保竜彦(くぼ・たつひこ)
生年月日:1976年6月18日
日本代表成績:32試合11ゴール
フィリップ・トルシエ、ジーコの下で日本代表としてプレーした久保竜彦だが、いずれの指揮官の下でもワールドカップ(W杯)に出場することは叶わなかった。
サンフレッチェ広島でプロ4年目の1998年から4年連続でリーグ戦2ケタ得点を記録し、Jリーグを代表するストライカーへと成長した。
圧倒的な身体能力と、飾り気のない性格で多くのファンを魅了した。
1998年に代表デビューを果たしたが、トルシエ体制では14試合0ゴールと結果を残せず。
型破りとも思えるスタイルは規律を重んじる指揮官とは反りが合わず、2002年の日韓大会のメンバー入りはならなかった。
2003年には横浜F・マリノスへ移籍し、16ゴールでリーグ優勝に貢献。ジーコ監督の下で代表復帰を果たすと、ドイツW杯アジア1次予選のオマーン代表戦で後半アディショナルタイムに決勝ゴールをマークする。
再びエースとしての期待を背負った。
しかし、持病の腰痛や怪我に悩まされ、2006年に開催されたドイツ大会の最終メンバー入りは実現せず。
2002年、2006年と2大会連続でW杯出場を逃し、そのまま代表活動から遠ざかっている。
