サッカー日本代表は3月、2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会出場を世界最速で手中に収めた。全てのサッカー選手にとって「夢の舞台」であるW杯だが、クラブレベルで素晴らしい成績を残している選手でも、そこに到達するのは至難の業だ。そこで今回は、かつて日本代表で活躍した選手のうち、W杯本大会の出場経験がない実力者を紹介する。[5/5ページ]
FW:前田遼一(まえだ・りょういち)
生年月日:1976年6月18日
日本代表成績:33試合10ゴール
「歴代最強」とも言われる森保ジャパンは、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)で世界の頂点を目指している。
その挑戦を支える指導者の一人が、元日本代表FW・前田遼一だ。
2022年にJFAのA級コーチジェネラルライセンスを取得し、現在はコーチとして代表選手たちを支えている。
そんな前田は現役時代にW杯のピッチに立った経験がない。
ジュビロ磐田に在籍していた2005年、リーグ戦25試合で12ゴール。翌年も27試合で15ゴールを挙げ、イビチャ・オシム監督率いる日本代表に選出された。
以降も安定して得点を重ね、2009年には34試合20ゴールでJリーグ得点王に輝く。
しかし、岡田武史監督の下では出場機会をつかめず、2010年南アフリカ大会の出場は叶わなかった。
それでも2011年のAFCアジアカップでは全6試合に先発出場し、日本の優勝に貢献。アルベルト・ザッケローニ監督からの信頼を得て、W杯最終予選でも1トップとして攻撃を牽引した。
だが、2013年のコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)では、全3試合に出場したものの、決定機を決め切れず。
翌月の東アジアカップで台頭した大迫勇也、柿谷曜一朗にポジションを奪われてしまった。
ブラジルで開催された2014年のW杯にも、大迫と柿谷の若き才能が選出され、前田にとってコンフェデ杯のメキシコ代表戦が現役最後の代表出場となっている。
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