欧州各国リーグで2025/26シーズンが開幕してからおよそ2ヶ月あまりが経過した。成績が伴っていないクラブでは監督の解任を決断し始めても不思議ではない時期に差し掛かっているが、解任が目前と迫っている監督は誰だろうか。今回は思うような結果が出ず苦しみ、解任の噂が出ている5人の監督を紹介する。(成績は10月23日現在)[2/5ページ]
ヨン・ハイティンハ(アヤックス)

【写真:Getty Images】
生年月日:1983年11月15日
今季リーグ戦成績:9試合4勝4分1敗(4位)
昨シーズン、アヤックスはラスト5試合で、2位PSVとの勝ち点差が「9」あったところから逆転優勝を許した。
この責任を取る形でシーズン終了後にフランチェスコ・ファリオリ監督は退任を発表した。
後任に招聘されたのが、昨季までリヴァプールでアルネ・スロット監督のアシスタントを務めていたヨン・ハイティンハだ。
オランダ代表として通算87試合に出場した同氏はアヤックスの下部組織出身で、指導者のキャリアも同クラブのアカデミーでスタートさせている。
生え抜き監督の下で、アヤックスはエールディヴィジ王者奪還を目指すシーズンが開幕したが、第9節終了時点で首位フェイエノールトに勝ち点「9」も離されている。
特に難しい試合が続いているのが直近の公式戦4試合だ。1分3敗と勝利から遠ざかっており、4試合で14失点と守備が崩壊している。
1-5の大敗を喫したチェルシー戦の試合途中にはファンから「朝にはクビだ!」のチャントが歌われた。
今月上旬にオランダ『De Telegraaf』の取材に応じたアレックス・クロースTD(テクニカル・ディレクター)はハイティンハの解任の可能性を否定していたが、このまま守備が改善されないのであれば、立場は危うくなるかもしれない。