欧州各国リーグで2025/26シーズンが開幕してからおよそ2ヶ月あまりが経過した。成績が伴っていないクラブでは監督の解任を決断し始めても不思議ではない時期に差し掛かっているが、解任が目前と迫っている監督は誰だろうか。今回は思うような結果が出ず苦しみ、解任の噂が出ている5人の監督を紹介する。（成績は10月23日現在）[3/5ページ]

ヴィトール・ペレイラ（ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ）

【写真：Getty Images】

生年月日：1968年7月26日
今季リーグ戦成績：8試合0勝2分6敗（20位）

　今シーズンのプレミアリーグで唯一の未勝利が続くチームがウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ（ウルブス）だ。

　昨年12月に当時19位に沈んでいた状況でヴィトール・ペレイラが監督に就任すると、3月から4月にかけては6連勝を達成。余裕をもって残留を果たした。

　しかし、毎年のように続く主力の流出が大幅な戦力ダウンを招いている。

　昨夏はマックス・キルマンとペドロ・ポロ、今夏はマテウス・クーニャとライアン・アイト＝ヌーリ、ネウソン・セメドらが退団。新戦力で彼らの穴を埋めることができていない。

　今季は昨季と異なり、昇格組が順調に勝ち点を積み重ねている。

　過去2シーズンと比較すると残留ラインが高くなると予想される中で、いつまでペレイラは監督の座に留まることができるのだろうか。

　不可解だったのが開幕4連敗の後に3年契約を締結したこと。

　当初は今季終了までの契約だったが、延長をすることで、不確実だった監督の将来を保証し、選手たちの忠誠心を高めようとしたのかもしれない。

　しかし、未勝利が続く現時点ではフロントの判断が正しかったとは言えないだろう。