欧州各国リーグで2025/26シーズンが開幕してからおよそ2ヶ月あまりが経過した。成績が伴っていないクラブでは監督の解任を決断し始めても不思議ではない時期に差し掛かっているが、解任が目前と迫っている監督は誰だろうか。今回は思うような結果が出ず苦しみ、解任の噂が出ている5人の監督を紹介する。(成績は10月23日現在)[4/5ページ]
セルヒオ・フランシスコ(レアル・ソシエダ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1979年3月19日
今季リーグ戦成績:9試合1勝3分5敗(18位)
レアル・ソシエダは、昨季終了後のイマノル・アルグアシル監督の退任とロベルト・オラベSD(スポーツ・ディレクター)の退任で一つの時代に終わりを告げた。
カンテラ(下部組織)至上主義のラ・レアルはBチームを率いていたセルヒオ・フランシスコをトップチームの監督に招聘。イマノル前監督に続き、生え抜きの指導者を昇格させた。
しかし、現状は大苦戦した昨季以上に厳しい戦いを余儀なくされている。
ヨーロッパの大会がなく、リーグ戦に専念することができているが、9試合で1勝3分5敗と大きく負け越し。
最下位ジローナと同じ勝ち点6の18位と降格圏に沈んでいる。
レアル・ソシエダが抱える問題は、近年の補強が全く成功していないこと。
カンテラ出身の選手だけではカバーできない範囲を外部から補強して補おうとしているが、大金をかけて獲得した選手が、ほどんど戦力になっていない。
その上でフランシスコ新監督の手腕も疑問視されており、選手の嚙み合わせやゲームのペース配分で経験不足を露呈している。
9試合のうち7試合で先制を許しており、相手にペースを握られたまま、試合をひっくり返すには至っていないのが現状だ。
スペイン『MARCA』が10月6日の記事で伝えたところによると、ホームで行われるセビージャ戦とアスレティック・ビルバオとのダービーが去就に大きく影響を与えると予想されている。