北アメリカのプロサッカーリーグであるメジャーリーグサッカー(MLS)が、数多くのスター選手を抱えているのは周知の事実だ。各クラブの富豪オーナーは獲得した世界的ビッグネームたちに高額な給料を支払っているが、その額は我々の想像を超えるスケール感を誇る。今回は、そんなMLSの最新推定年俸ランキングを紹介する。※最新推定年俸は『MLS選手協会(MLSPA)公式サイト』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。データは10月24日時点。[3/5ページ]
8位:クリスティアン・ベンテケ(元ベルギー代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1990年12月3日
所属クラブ:D.C.ユナイテッド
推定年俸:450万ドル(約7.5億円)
2025リーグ戦成績:25試合9得点3アシスト
メジャーリーグサッカー(MLS)への参戦で輝きを取り戻した選手の代表格が、元ベルギー代表のクリスティアン・ベンテケだ。
母国での活躍により注目されたベンテケは、2012年にアストン・ヴィラへ移籍。ここでは3シーズン連続でプレミアリーグ2桁ゴールをマークするなど、一気に評価を高めた。
そうした実績もあり、2015年にはリヴァプールにステップアップ。移籍金4650万ユーロ(約79億円)は、当時クラブ史上2位の金額だった。
だが、リヴァプールでは期待されたほどの活躍ができず、わずか1年で退団。その後移籍したクリスタル・パレスでは、1年目こそ凄まじかったが、徐々に勢いを失い、かつてほど注目を浴びなくなっていった。
2022年にはD.C.ユナイテッドに渡り、ついに欧州からも姿を消したが、この移籍は正しかった。
190cmを誇る長身とあふれるパワーで相手DFを圧倒し続け、昨季はリオネル・メッシを抑えてリーグ得点王(23得点)を獲得。ベストイレブンにも堂々と名を連ねた。
また、昨季の空中戦におけるスタッツでは驚異的な数字をマークしている。
1試合平均勝利数は、なんと10.5回。総勝利数は実に314回にも上る。もはや無敵だ。
今季はここまでリーグ戦25試合9得点3アシストと昨季ほどの勢いはないが、450万ドル(約7.5億円)という高額な年俸に見合う活躍であることは明らか。
メッシの存在感が強いが、この男もまた、MLSを代表する点取り屋である。