北アメリカのプロサッカーリーグであるメジャーリーグサッカー(MLS)が、数多くのスター選手を抱えているのは周知の事実だ。各クラブの富豪オーナーは獲得した世界的ビッグネームたちに高額な給料を支払っているが、その額は我々の想像を超えるスケール感を誇る。今回は、そんなMLSの最新推定年俸ランキングを紹介する。※最新推定年俸は『MLS選手協会(MLSPA)公式サイト』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。データは10月24日時点。[4/5ページ]
7位:リキ・プッチ(元U-21スペイン代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1999年8月13日
所属クラブ:ロサンゼルス・ギャラクシー
推定年俸:512万5000ドル(約7.6億円)
2025リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
ロサンゼルス・ギャラクシーに所属するリキ・プッチは、今季負傷により全く稼働することができなかった。
メジャーリーグサッカー(MLS)最新推定年俸ランキング7位に相当する512万5000ドル(約7.6億円)もの推定年俸を受け取る稀代のプレーメーカーは、大きな怪我を克服できるだろうか。
バルセロナの育成組織『ラ・マシア』で“天才”と称されたプッチは、2018/19シーズンにトップチーム帯同、2019/20シーズンの終盤にはスタメンに定着するなど、順調に成功への階段を登っていた。
だが、2020年9月にロナルド・クーマン監督から構想外を告げられると、後にはシャビ・エルナンデス監督からの構想からも外れてしまう。
“レジェンド”アンドレス・イニエスタを彷彿とさせるパスセンスは素晴らしかったものの、走力をはじめとするフィジカルに難があり、インテンシティーの高い試合では穴となってしまった。
2022年8月にロサンゼルス・ギャラクシーへ完全移籍した後、プッチはアメリカ合衆国暮らしの良さを繰り返し発言してきた。
常にプレッシャーと監視の目があるバルセロナより、“自由の国”での生活が奔放なプッチには合っていたのだろう。
2024シーズンは29試合で13得点10アシストと出色の出来を示したプッチだが、現地時間2024年11月30日に行われたMLSカップ準決勝のシアトル・サウンダーズFC戦で負傷。
前十字靭帯断裂の大怪我を負いながら30分以上プレーを続け、アシストまで記録したことが試合後に明らかとなった。
無理をした代償か、今季のプレータイムは0分に。
創造性豊かなプッチのプレーを、多くのファンが待ちわびている。