現在多くの日本人選手が欧州の舞台でプレーすることが主流になり、世界トップの選手と共闘する機会が増え始めている。サウサンプトン時代のファン・ダイクと吉田麻也のように有名になる前の選手とチームメイトだった日本人プレーヤーも存在する。そこで今回は、一流になる前のスーパースターとかつて戦友だった日本人選手を紹介する。※成績は24日時点の『transfermarkt』を参照。[1/5ページ]
宇佐美貴史(うさみ・たかし)

【写真:Getty Images】
生年月日:1992年5月6日(33歳)
元チームメイト:ロベルト・フィルミーノ(現在:アル・サッド)
チームメイトだった時期:2012/13シーズン
当時の所属クラブ:ホッフェンハイム(ドイツ)
所属クラブでの公式戦通算成績:21試合2得点2アシスト
若くしてドイツに渡った宇佐美貴史のかつてのチームメイトと言えば、バイエルン・ミュンヘン時代のフランク・リベリーやアリエン・ロッベンらが真っ先に浮かぶだろう。
ただ、ローン移籍先となったホッフェンハイムで当時21歳のロベルト・フィルミーノと共にプレーしていたことを知っている人はあまり多くないかもしれない。
ガンバ大阪ユースから17歳でトップチームに昇格した宇佐美は、プロキャリア3年目(当時20歳)にしてドイツの超名門バイエルンにローン移籍する。
しかし、上記した通り錚々たるメンバーが在籍する同クラブでは出番を得ることが出来ず、リザーブチームでの出場がメインとなっていた。
そんな宇佐美は、その1年後に同じブンデスリーガに所属するホッフェンハイムへ渡り、そこでフィルミーノと出会うこととなった。
そのブラジル人FWは、同クラブで主力として2012/13シーズンのリーグ戦33試合に出場。5得点3アシストを記録していた。
ただ、その当時のフィルミーノはブラジル代表に選出されておらず、知名度はそこまでなかった。。
そのため、元チームメイトという事実が知れ渡っていなかったのだろう。
そんなフィルミーノは、2015年にイングランドの名門リバプールに移籍。8年間で7つのタイトルを獲得。また、2019/20シーズンからは南野拓実とも共闘している。
ドイツの地で共に過ごした両者は、2018年に日本代表、ブラジル代表それぞれのメンバーとしてFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場している。
そして現在の宇佐美は、育て親でもあるガンバ大阪のキャプテンとしてチームを牽引している。
一方、フィルミーノは今夏からカタールのアル・サッドでプレーしている。アジアの大会で、再び顔を合わせる日が来るかもしれない。